コラム 防災週間「今まで大丈夫だった家」を、これからも守るために。
2026年09月02日更新

9月1日は防災の日、そしてこの時期は防災週間にあたります。
台風や大雨への備えを見直すにはちょうどいいタイミングです。
前回のブログでは、最近の雨は単純に「量が増えた」
というより、短い時間に一気に降る雨が
増えていることをご紹介しました。
8月30日、福井県の福井市・大野市・勝山市には
大雨特別警報が発表されました。
勝山市では24時間雨量が350mmを超え
河川の氾濫や道路冠水、住宅への浸水が相次いでいます。
一方、西日本の別の地域では雨が少なく
水不足や取水制限が続いています。
現在、日本の南にある熱帯低気圧が台風へ発達し
九州や四国へ近づく可能性も伝えられています。
住まいの備えは、大雨に対する対策だけを
行えばよいとは言いにくくなっています。
築40年という年数だけで判断はできません
「築40年」と聞くと、なんとなく古い、傷んでいるのでは
と感じる方もいらっしゃると思います。
水回りが古い、間取りが今の暮らしに合わない
といった不便さは、確かに築年数と比例して増えていきます。
ただ「地震や大雨に耐えられるかどうか」という話になると
少し事情が変わってきます。
築年数や見た目だけで家の状態や
災害への強さを判断するのは実は難しいものです。
築40年の家は、40年間その場所に
実際に建ってきた家でもあります。
諫早・大村は、1982年の長崎大水害をはじめ
大雨や台風を何度も経験してきました。
諫早市では1982年の長崎大水害で大きな浸水被害が発生し
大村市でも総雨量383mmを記録。
床上・床下を合わせて910棟の浸水被害が記録されています。
そのとき、この家はどうだったのか。
前の道路まで水が来たのか。
床下に水が入ったことはあるのか。
台風のあとに屋根を修理したことはあるのか。
長い年月の中で、大きな傾きや不同沈下はなかったのか。
こうしたことは、築年数の数字だけでは分かりません。
新しく家を建てる場合は、ハザードマップや地盤調査や
浸水想定などから「これからの災害」を考えます。
既存住宅の場合は、それに加えて
「これまで実際にどうだったのか」を
確認できるという強みがあります。
家族の記憶も、家そのものも大切な情報です
特に実家なら、家族が覚えていることがあります。
「昭和57年の大雨のとき、この辺りはどうだった?」
「家の前の道路は冠水した?」
「床下まで水が入ったことは?」
「大きな台風のあと、どこか修理した?」
その家でしか分からない過去が見えてくることがあります。
こうした住まいの記憶を、現在のハザードマップや
ネット上にある地域の災害の記録と照らし合わせる。
敷地と道路の高さを見る。
さらに床下に入り、基礎や土台、柱の状態や
水や腐食の痕跡、シロアリ被害などを確認する。
家族の記憶だけでは、思い違いや
記憶違いもあるかもしれません。
行政の記録だけでは、その家に
何が起きたかまでは分かりません。
だからこそ「記憶と記録と現地の診断」
この三つを重ね合わせることが大切です。
そうすることで、築年数だけでは見えてこなかった
その家ならではの強さや弱さが少しずつ見えてきます。
「今までの大雨や台風では大丈夫だった」
は安心材料ですが、今後の保証とはなりません。
これまで大きな浸水がなかった。
目立った不同沈下もない。
雨漏りもしなかった。
台風を経験しても、大きな被害が確認されていない。
こうした事実は、その住宅の性能を判断するときの
一つの材料になります。
ただし「40年間大丈夫だったから、これからも大丈夫」
とは言い切れません。
前回のブログでご紹介したように
最近は短時間に激しく降る雨が増えています。
これまで経験してきた雨と
これから降る雨が同程度とは限らないからです。
だからこそ、過去の災害を教訓としながらも
過去よりも、より強固に備えることも必要です。
「もともと強い家」を「さらに強くする」
星のリノベーションでは、築年数だけを見て
「古いから全部取り替える」と考えるのではなく
まず今ある家の状態を確認します。
実際に諫早市で行った築35年住宅のフルリノベーションでも
仕上げを新しくするだけではありませんでした。
内装を解体したタイミングで
普段は見えない構造部分まで確認。
シロアリによる傷みが見つかった部分は補修し
駆除・防蟻処理を行いました。
さらに必要な部分には、既存の梁に
新しい梁を添える補強を実施。
筋交いや補強金物を追加し、耐震性能も見直しています。
窓や床、壁の断熱についても
これからの暮らしに合わせて整えました。

長年家を支えてきた部分は活かす。
弱くなったところは直す。これからに足りない性能は加える。
古いものを全部否定するのではなく、今ある強さを確認して
必要な強さを足していく。
それが、「もともと強いところを持つ家」を
「さらに強くする」リノベーションです。
家を残すか決める前に、その家を知る
古い家だから危険。新しい家だから安全。
住まいと災害の関係は、それほど単純ではありません。
その土地と家がこれまで何を経験してきたのかを知る。
今の基礎や床下、構造、劣化の状態を確認する。
そして、これからの大雨や台風、地震を考え
必要な性能を加えていく。
過去を知る。現在を診る。未来に備える
「建て替えた方がいいのか」
「この実家をリノベーションして大丈夫なのか」
まだ答えが決まっていなくても構いません。
星のリノベーションでは、諫早・大村を中心に
今ある家の状態を見ながら、残せるところと
補強した方がいいところを一緒に整理しています。
ご実家や今のお住まいについて
床下や構造の状態を一度確認してみたい
という方はお気軽にご相談ください。
防災の日をきっかけに
ハザードマップを見直す方も多い時期です。
地図の情報とあわせて、ご自身の家が
これまでどう過ごしてきたのかを振り返ってみるのも
この一週間ならではの過ごし方かもしれません。
家を壊すか、残すかを決める前に。
まずは、その家が歩いてきた時間を
知るところから始めてみませんか。
<モデルハウスはコチラ>


【ショールーム】
長崎県諫早市幸町49-46
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